Marrakech, Morroco (宿泊編)

せっかく体調不良で寝床にいるので(笑)、先週のマラケシュ旅行についてまとめてみたいと思います。

カテゴリーは
1.泊
2.
3.訪(観光名所)
の3つ。

全体として、マラケシュで印象に残っていることは、建物・家具などの美しい文様・芸術と、表(外)と裏(内側)のギャップかしら。

まずは1つめの「泊」から。

マラケシュでは、2つの宿泊施設を利用しました。一つはClub Med La Medina、もう一つはRiad Zitoune Youth Hostelです。

1.Club Med La Medina
今回がはじめてのClub Med(クラブ・メッド)。ビジネスの授業でクラブメッドについて見聞きしていたので、どんなものか関心があって泊まってみました。Club Medが普通のホテルなどと違うところは、
・「オール・インクルーシブ」というシステム(滞在中にかかる飲食などのほとんどの費用を旅行代金として前もって支払います)
・Exclusiveなこと(宿泊客以外は原則ホテル敷地内に入ることができません。施設内にあるスパ利用客は別のようですが)。
・スタッフがフレンドリーなこと(スタッフは滞在客に友達のような感じで接することで知られています)
・スポーツ(散歩、テニス、ストレッチ、ゴルフ、アクアビクスなど)・ダンスやショーなどのイベントが毎日たくさん企画されていること
・ディナーでのドレスコードが日々変わる(オール白、Tシャツ・ジーンズ、赤と黒など)ちなみに売店では毎日そのドレスコードに合う服をかわるがわる割引して売っている(うまいなぁ)
などでしょうか。

クラブメッドは水着持参が必須(大抵どこのクラブメッドでもプールがあるので)☆私は持っていかなかったのでプールは入らずじまいでした

宿泊料金は、食事・アクティビティなどすべて込みで一泊約6800円でした。部屋自体は簡素でゴージャスな感じではありません。食事は毎食ビュッフェ+好きな伝統料理(昼夜)、という感じなので、モロッコの伝統料理を堪能できたことはよかったです。フロント(男性)の対応は微妙かも。フランス語がメインで英語ができるフロントデスクの人が一人しかいなかったこともあって競争原理が働きにくいのか、アクティビティなどの情報を頼んでももらえなかったのが残念。

ここマラケシュは旧フランス領だったこと、Club Medはフランスの会社であることから、8割はフランスから、2割はイギリス・アメリカなど英語圏からの客です。

個人的には、子供連れの家族向きかな〜という気がします。施設内にいるのはクラブメッドの客+スタッフのみなので、子連れの親は子供を安心して遊ばせておけるし(子供を預かってもくれます)、貴重品管理にもあまり気を遣わずにすみます。私は旅行中は観光地をぶらぶら歩くのが好きなのですが、クラブメッドは施設内でいろんなスポーツを用意しているのでそれに出ることがメインになってしまい(笑)、多くの時間を施設内ですごし、結果としてあまりマラケシュを堪能できなかったような気がしています。

おもしろいと感じたのは、滞在客の過ごし方。ほぼ一日中、Club Med内にいます。ここマラケシュでは滞在客はメディナ(マラケシュ旧市街)とパルメリー(メディナからバスで15分)の両方の施設を利用できるため、両方の施設を行き来して終わるようです。パルメリーでは広大な施設を利用して、大きなプール、ゴルフ場、テニスコート、ジム、ハマム(サウナ)などがあり、私も含め、メディナに滞在しつつ、パルメリーに毎日通っている客が多く見受けられます。そして家族・友人・親戚などとスポーツを楽しんだり、施設内のプール脇で水着で寝転んだり(日焼け光合成目的)、本を読んだりしています。ときどきクラブメッド主催のフナ広場散策ツアーなどに参加し、施設外に出るようです(このクラブメッドはメディナ(旧市街)のフナ広場内・有名なミナレットKOUTOUBIAそばにあり、立地は最高です)。

猫ものんびり?マラケシュはあらゆるところに猫が。犬は見かけないのだけど

ここで疑問がわきませんか?「滞在客はほとんどの時間をClub Med施設内で過ごすの?せっかくモロッコまで来たのに…いいの?」と。

ということで早速Ask French&British!フランス人とイギリス人に聞いてみました。
「Club Medに泊まるのは、旅先で食事・スポーツ・イベントを楽しみゆっくりしたいとき。普通の観光をしたいときには、クラブメッドには泊まらない。高いから。」「クラブメッドは特殊なスタイルの旅行会社。このスタイルをフランス人がすべて好きなわけではない。このタイプの旅行(水着で太陽を浴びたり、旅先でスポーツなど)をしたいときに、あえてクラブメッドを選ぶ」「スポーツを教えてくれる、食事がおいしい、そしてナイトクラブ(ダンス)を楽しみたいからここに来る」んだそうです。毎年このクラブメッドに来ているリピーターも少なからずいます。

ということで、こういう旅行が好きな人たちがクラブメッドを選ぶんですね。クラブメッドは彼らにとってはディズニーランドのようなアミューズメントパークみたいなものなんだろうな〜。ビジネスのいい勉強になりました♪


2.Riad Zitoune Youth Hostel
モロッコには、Riad, Ryad(リアッド、リヤド)と呼ばれる、モロッコの昔の邸宅を改装した宿泊・ハマム施設が多くあります。個人的には、滞在するならホテルよりもリヤドをおすすめします。

今回泊まった宿(Riad Zitoune Youth Hostel)もリヤドで、シェアルーム・浴室・テラスはこんな感じ。



一泊80dh(ディルハム・モロッコ通貨)≒760円。リーズナブル、スタッフは丁寧、部屋もきれい、フナ広場近くにあって立地もいいです(ホステルブッカーに載っている2つの地図のうち、グーグルマップではなく、宿が作った地図の方を参照してください。マラケシュは住所表記がまちまちなためか、グーグルマップがあまり機能しなかったです(グーグルマップでは全く違う場所を指していることが多かったです))。シャワー・トイレは狭いですが、私にはまぁいっかなという感じでした。

マラケシュにもたくさんのリヤドがあります。リヤドは外観は普通のおうちなのだけど、中に入るとがらっと雰囲気が変わります。おしゃれです。リヤドはたいてい一階に小さなプールのある中庭(パティオ)、じゅうたんの敷かれたラウンジがあり、二階にはベッドルーム、三階にテントがかかる開放的なテラスという構成が多いようです。ひょこっと覗いた普通のリヤド(シェアルームでないタイプ)は朝食つきで一人一泊4千円でした。