Marrakech, Morroco (食編)

マラケシュ旅行記(宿泊編)の続き。今回は2.食について。

モロッコに来たら食べたいものは
①タジン鍋料理(円錐形の蓋のついた土鍋で蒸し煮にした煮込み料理)
②クスクス
③モロッコティー(ミント緑茶)
が王道かな。モロッコはフランス植民地だったこともあり、美食フランスの影響を受けておいしいものが多いようです(パンもおいしかったし、スパイス、ハーブを多用しているそう)。

個人的には①タジン鍋料理がいちばん好きでした。

スパイスで味付けされた野菜が蒸し煮されていて、おいしかったです。wikiによると、「香りをつけたジャガイモやニンジン、玉ねぎなどの野菜とソースを鳥肉や羊肉と一緒に低温でゆっくりと蒸し煮にして作る。(中略)ソースはオリーブ・はちみつ・マルメロ・りんご・洋梨・アプリコット・レーズン・プルーン・ナッツ・レモンなどを混ぜたものを使用する。スパイスにはシナモン・サフラン・しょうが・ウコン・クミン・パプリカなどを配合する。」とあります。

クスクス(名前が笑っているみたいでかわいいですよね)
クスクスは小麦が原料で、小粒に丸めたもの。サフランなど黄色いスープがしみ込んだクスクスの上に、煮込んだ柔らかい野菜・肉などが乗っています。

Photo by http://roundtheworld2009.web.fc2.com/food_main2.html
モロッコのクスクスはドライフルーツ(や蜂蜜?)が入っているためか、甘いです。(チュニジアで食べたときにはスパイシーで辛くてなかなか食べられなかった記憶が)

モロッコティー
これはレストランだけではなく、食事を出さないお店に入ってもお客様をおもてなしするために出されます。別名「モロッカン・ウィスキー」。(公式にはお酒が飲めない)ムスリムの国のモロッカンが頻繁に飲んでいます。緑茶(中国産が多い)ベースにミントとたっぷりのお砂糖が混ざった飲み物です。


お茶もポットもアツアツなんだけど、グラスは美しくて涼しげです

このミントティーを飲むため、モロッコは世界有数の緑茶輸入国なんだとか。(出典:モロッコミントティーの世界

④その他

タジン、クスクス、ミントティーのほかにも、モロッカンクッキー(小さくてかわいい形のクッキー)もおいしかったです。次回機会があれば試したいのがパスティーヤ。スパイスで風味づけした鶏肉や鳩肉を小麦粉で作った薄い皮で包んだお料理で、甘いのにスパイスの味もして虜になる人も多いんだとか。喫茶店で(肉まんサイズ一個)50dh(500円)したので高くて諦めました(^^;)。

Photo by http://www.la-sante.jp/sante%20de%20bon/couscous.6.html

モロッコはスパイス、アルガンオイル、ローズ(バラの花)も有名です。ワインも生産していますが、試した友人いわく「Nothing」(味は取り立てて騒ぐこともない…言い換えると『普通』ってことかな)。


アルガンオイルは、モロッコの南の方にのみ生育するアルガンの樹の実から採油された希少なオイルだとか。食用、美容両方に使えるようですが、薬局での購入をおすすめします(普通のお店だと、違うオイルを混ぜていることもあるんだって)。モロッコ産のバラはトルコやブルガリア産のものより香りが強く、香水業界では最高級品種として知られているんだとか。公園や道沿いにバラが植えられているほど豊富です)。大抵の薬局ではスパイス、アルガンオイル、バラ製品の両方を取り扱っています。

値段は交渉次第。市場だけではなく、薬局での言い値もです。(私がお店を去ろうとした時には)「40%引きするからどう?」と。交渉するときには買う気を見せないのがポイントかもしれません(笑)


マラケシュは素敵な町だったし、私には排気ガスなどはあまり気にならなかったのですが、住むには時期尚早という気がします。新市街の一部の喫茶店を除き、レストラン・喫茶店のお客さんとしてまず女性はいません。喫茶店で本を読んだり、友達と話したりするのが好きな私としては、これができないのは少しつらいかなと。ということで、時間がたって、女性のお客さんが町中の喫茶店に普通にいるようになってから、住むことを考えたいと思います