住む場所を決める際の優先事項

私がMadridに交換留学にきた理由は、「Madridはお天気がいいから」。(そんな理由で?とか言わない(^^;))初夏の青空と澄んだ空気が大好きな私にとって、これまで住む上での最優先事項は「お天気」かなと思っていたのですが、住んでみて、天気だけが最重要なわけではないかも、との考えに至りました。

Madridでの学校にいる9月から12月の間は、10月下旬の中休みを境にして2期に分かれています。私は1期目に8割の授業を集中させ、2期目は残り2割。中休み明け、マラケシュから帰ってきて、風邪をひいたこともあり出かけるのを控え&授業がほとんどなく、しばらく人と話さない&運動しない日々を過ごしていたのがよくなかったのか、自分が暗〜くなっているのを実感しています。部屋のなかも寒いので縮こまっているし、お友達はノートパソコンのみ。これでもかっというくらいPCを見つづけ、しまいには「ものまね選手権」をyoutubeでみて、青木隆治による美空ひばりの「愛燦々」に涙涙。(外がしとしと雨だったこともあいまって?感動)

Photo by http://plaza.rakuten.co.jp/papatherapist/diary/201104140000/
いったい何が私を暗く(自己肯定感を低下)させているのかと考えると、「お天気(日光浴)」に加え、「気の合う人たち・仲間との交流」「Something that keeps me busy」「運動」の欠如だろうな〜という気がします。

  • 「お天気(日光浴)」:授業は夜7時から10時と日没後で、日が短くなっているのに加え、かつ雨・曇天が続き日光をほとんど浴びない日も。
  • 「気の合う人たち・仲間との交流」:仲間との交流は、facebookじゃ代替できないことがわかりました(笑)。fcbkなどのコメントにくすっと笑ったりすることはあっても、リアルな交流とは全く別モノ。脳の反応度合が全く違う気がします。
  • 「Something that keeps me busy」:仕事でも勉強でも、〆切や責任があることで自分を忙しくさせている方が私には精神衛生上よさそうです。時間はあればあるだけいい、というものではないんだなぁ。ちょっと忙しい方がやるべきことをやり遂げるなど、時間をうまく使えている気がします。
  • 「運動」:気分がのらない&寒いしなぁ、と思って朝走らなくなったら、それが習慣になってしまったようです。自分に甘い私は精神論だけでは動けない(期限と目標を決めて逃げられない状態に追い込まないと動けない)ので、Nikeが主催しているランCarrera 2011 MADRIDに参加することにしました。友人も参加するようなので、怠ける言い訳が消えていい感じです★今回はじめて10キロに参加するのですが、5キロよりも10キロの方がマイペースに走れそうなので私には向いている気がします。

ちなみにヨーロッパで開催予定のレースなどを検索したら(Worldwide Races Index)、多くのレースは一年以内に発行された健康診断書(〜さんは走るのに問題ないと書かれているもの)などが必要とのことなどがあって出ないことにしました。アテネのレースとか、オリンピック発祥の地で走れるレースもあり感慨深そうですが・・・。世界のレースを探しているうちに気になったレースを発見。その名もAntarctic Ice Marathon=南極アイスマラソン!

コースの地図。そうだよね、道なき道だよね(っていうか海の氷の上)
Photo by http://www.icemarathon.com/live/189.html
南極アイスマラソンサイトによると、 「地球上もっとも南で行われるレース」「マイナス20度で、風速10-25ノット」「参加費用9,900ユーロ(約110万円」「ペンギンやレース脇で応援してくれる人たちのことは忘れてくださいーここまで南に来るとペンギンはいないし、(応援をあてにしないで)静かで厳しい環境の中、自分自身で足を進める必要があります。」・・・などツッコミどころ満載のサイトです。そしてなんと北極でもレースがあるようで、この南極アイスレースの主催者は北極マラソンと同じ組織。さらに驚いたことには、このマラソンに日本人女性で完走者がいること。高野真理子さんという方が、7大陸マラソン+北極マラソン完走で日本人初のグランドスラム達成しているとか。マイナス39度の中走るってどういうことか、このページ(日本語)に体験談が載っています。すごいねぇ。

Photo by http://www.npmarathon.com/

まとめると、住む場所について、「お天気がいいところ!」の優先順位が下がったということでしょうか。天気があまりよくなくても、一緒にいて楽しい人たちとの交流があって、仕事でも勉強でも何か自分を忙しくさせるものがあって、適度に運動できる環境なら、どこでも楽しく住めるような気がしてきました。

【追記1】
「Something that keeps me busy」について、過去にも同じような反省をしている日記(留学一年目が終わりました)が・・・。成長していないな〜私(^^;)。

【追記2】
タイミングよく、住みたい場所についてNOMADプロジェクトの成瀬さんが「世界級ライフスタイルの作り方」のブロガー、クローデン葉子さんのインタビュー結果を載せていました。葉子さんのブログ・発言は、自分の考えの甘さ、浅さをいつも気づかせてくれます。

このブログ記事によると、住む場所について

・ライフスタイルで場所を考えてみる
(サーフィンが好きな人はハワイやオーストラリアだろうし、寒い所がまったく駄目な人には北欧が向いていないように、人によって住みたい場所って変わってくる。住みたい所でやりたい事ができる環境にいたい。国内外問わず、選択肢を増やす為に色んな場所を見てみる事が大事。)

・ライフスタイルで場所を選ぶためには、具体的に3つの作業が必要。場所を定める作業、住めるようにする作業、掘り下げる作業。

などの考え方が紹介されています。

ボストン、マドリッドに住んでみて、「天気」だけがすべてではないことがわかった上で(笑)、どこに住みたいか、どうやったら住めるか、住んだらその土地で進んでいる分野にどうかかわることで労働市場のニーズに対応していくか・・・について掘り下げて考えていきたいと思います。優先順位をつけて自分にとっての最適解を見つけられたらな、と。