貢献できるって幸せなこと

クラブで歌う日が明後日に迫りました。今日、最後のスタジオリハーサルでは私のマイクの音量を大きくしても声が楽器の音に消されて「声が聞こえない」「力強く歌ってくれ」と・・・。「いやーこれまで人生で声を荒げることも感情的になる必要性もなくってねぇ(あはは)」と返したかったところですが、そんな雰囲気ではありません。。。みんな、ごめん(涙)。

歌が上手な同級生をみていたら、渾身の力を込めて全身で歌っていて(体を動かしていて)、聞いている私たちもとっても楽しくなりました。バンドメンバーも、思いきり楽器を演奏できるのでノリノリです。

そして、スタジオからの帰り道で立ち寄ったバルのテレビで、スペイン版「American Idol」(オーディション番組)に一般人ではなく、芸能人(歌手ではない人)などが出演しているのを見ました。これを見て、うまい下手とか、人目を気にせず、なりきって歌うこと、パフォーマンスをすることがいいことなんだな、と感じました。バルを出たときには「もっとたくさん練習しよう。おもいっきり歌おう、なりきって歌おう」と決意していました。


Photo by http://www.tablaocordobes.com/artistas/articulo/ja/1/23
スペインのフラメンコや地元の音楽を見聞きするとわかるように、感情(とくに悲哀)を声・顔・体全体で表現します。私もスペインらしく?'Passionate!'に歌ってみようと思います。


私がショーに出る目的は、バンドメンバー&観客みんなに楽しんでもらうこと。ショーまでに少しでも力強い声で歌えるように、大きな声で練習をしようと思っています。みんなにノリノリになってもらいたいです。

さて、困るのが練習場所。日本では歌う場所といえば、カラオケボックスがたくさんあって場所には困らないのですが、こちらのカラオケはバーでみんなの前で歌うことになる&一曲5ユーロなどばかにならない値段なのでやめました(・・とその前にショーで歌う曲がカラオケ機械に入っていなかった)。リハーサル練習をしているスタジオは一時間15ユーロ(アウチ)。我が部屋だとマンションの住人に迷惑をかけちゃうので、とりあえず学校校舎内の人気がない場所を選んで歌っていましたが、セキュリティや掃除の人たちにノックされ、そのうち立入禁止になりそう。


今回ショーに出ることになって感じたことは、仕事でも学校のグループワークでも家事でも何でも、チームや周りの人に貢献できるって幸せだなということでした。というのも、私は歌でバンドメンバーやほかの歌い手に貢献できなくて、「学校のグループワークの方が断然楽だ」と思ったのです(調べ物をしてチームに共有したり、アイデアを出したり、議論をまとめたりする方が楽だなぁと)。グループワークのほとんどは、才能や長期にわたる努力を必要としないので、時間さえかければできるものだから。ショーではソロとは別に、女性陣全員で歌う歌もあるのだけど、私は英語の早い歌詞を歌えないので、ほかの人(アメリカ人)に歌ってもらったり、バックコーラスとしても声が通らないので大して貢献できていない気がします。この経験を通じて、どんなことでも、自分が関与することで周りの人に貢献できるって幸せなことだと、つくづく感じたのでした。(歌で貢献できない私は、バンドメンバーのチケット販売活動をサポートすることにしました☆)