【ナポリ】サンセヴェーロ礼拝堂のGiuseppe Sanmartinoによる「Veiled Christ」の彫刻がすばらしい

数日お休みができたので、隣国イタリアのナポリに行ってきました。ナポリは南イタリア、場所はブーツ(イタリアの形)の前足首部分です。

見た物でいちばん印象に残ったものは、Giuseppe Sanmartinoによる「Veiled Christ」(ベールをかけられたキリスト)の像。ナポリのサンセヴェーロ礼拝堂(美術館)Museo Cappella Sanseveroに横たわっています。

http://www.salenalettera.com/2010/08/cristo-velato.html
↑実際はこの写真より美しい。
十字架にかけられた後(手に穴があいていることから)のキリストに薄い布がかけられている状態の像なのだけど、これが大理石でできた彫刻?!とは俄かに信じがたいほど緻密で、リアルで、触れたくなるような像でした。世界で最も有名な彫刻の一つなのも頷けます。私は彫刻にはあまり興味はないのですが、この像はいつまでも眺めていたいほど惹きつけられました。

ちなみにこの礼拝堂を再建した人物は、奇人・狂人・天才とも言われたRaimondo di Sangro。レイモンド氏絡みのものも展示されています。

Wikiによると、レイモンド氏のことを以下のように紹介しています。

サン・セヴェロの王子であるライモンド・ディ・サングロはイタリアの貴族、発明家、軍人、作家であり科学者であった。。

彼は錬金術やフリーメイソンにもかかわっていたといわれていますが、この地下に展示されているのは、成人男性と妊娠女性の人体血管模型。Wikiによると、「以前、歴史家がこれらの死体は生きている状態の人間に人体を固まらせるための物質を注入したと推測していたようです。しかしながら、最近の分析で、そのような注入を含む技術の証拠はなく、動脈は蜜蝋(みつろう)、鉄線、シルクでできている」とのこと。(怖いもの好きな人たちは水銀を投入したんじゃないかとか噂していたようです)