「体の使い方」を意識して動こう

私は「体の使い方」に興味があります。

合気道・柔道をやっていた時に、自分にとってかけやすい技とそうでない技があることに気づいていましたが、なぜかけにくいのか、当時は考えることをせずに、かけやすい技ばかり練習をしていました。大学時代に同じ合気道クラブに所属していた同期が当時体の使い方について研究しており、ヨガやいろんな武道などを研究し合気道に生かそうとしているのを見て、マニアックだなぁと笑っていましたが、今となれば彼は先見の明があったなぁと感心するばかりです(彼はその後修行とかで本場のムエタイと闘ったらしい。元気かな)。


テニスが生活の優先事項の上位に来たことに伴って、再びカラダに焦点を当てるようになりました。社会人数年目からは、無理無駄のない体の使い方、楽して最大限の効果を得る体の動き方についてぼちぼちと情報を集めていたことを思い出しました。甲野善紀さん(古武術研究家で日本人の体の使い方に詳しい)の講座にも参加したことがあり、生甲野さんの動きが軽く無駄・無理がない感じに感動したことを覚えています(袴姿なので全身が見えるわけではないのが残念でしたが(笑))。また、技をかけてもらったときには、(こちらは力を入れているのに)かけられた瞬間はふわっと軽くなって気持ちがいいくらい。


甲野さんが昔の日本人の体の使い方を研究した結果、今と違うところは
・体をねじらない
・前に進むときは、体が前に倒れる力を使う→結果、早く動ける&歩幅が伸びる(言い換えると、けって動かない(けると足が残る)、重心を傾ける)
・体幹の使い方
などを挙げていたように記憶しています。

他にも甲野さんはテレビ番組などで、
・何かを持ち上げたりする時には、体全体を使うこと(そして体全体の力を使って、ある一点に力を集める)例、重たい相手を持ち上げるときには、相手と一緒に飛びあがろうとする。全身の筋肉を動かす。
・体と心はつながっている。落ち着かない状態(=横隔膜が上にあがっている)のとき、あがっているときは、横隔膜をおとす(座り、手は下におろし、親指・小指をくっつけようとしつつ、ほかの3本はまげておく)。いわゆるハラが据わっている状態にする。宮本武蔵なども、先を占ってしまうこと(できなくなりそうという不安?)をいかになくすか。見切れるか。を考えていたようだ
・昔は重い物を軽く感じるように持っていた(体を楽にする方法を知っていた)
・現代は便利すぎて体が不便になってしまったかな?体を使いこなすこと・開発することを忘れてしまった?
・科学的かどうかということにこだわり、経験的なものを軽視するようになったからか。
などについて話をされていたように記憶しています。



そういえば、大学時代かけにくい技・体力を消耗する技は、体をひねったり、タメを作ったりする技でした。


これから再び、これらの点を意識して運動をしてみようと思います。ジョギング・テニスも動きはほぼ我流でやっていますが、規定概念がないのはいいことなので、実験(思考錯誤)してみて、自分なりに無理のない動きを見つけられたらいいな。動きに無理・無駄がないと、動きが早くなるし、疲れず続けられる(楽)から。