自分に向いていない分野が明らかに

常々、専門的な知識・スキルを身につけたい、それを仕事で人のために生かしたい、と思っているのですが、今後需要が高まるであろう分野にどんなニーズがあってそれが自分に向いているのかがわからないまま現在にいたっています。


ところが先日、明らかに自分に向いていない分野を発見しました。それは「法」。「国際金融法」という授業を受けているのですが、予習でかなりの時間・労力を割いたものの条項の意味やこのパラグラフは「何が言いたいのか」がほとんど頭に入らず(専門用語を和訳して意味を理解するだけ)、授業中も教授やクラスメートが何を話しているのかをさっぱり理解できないという経験をし、こりゃ向いてないわ〜、と。(予備知識がほとんどないまま、予習でシンジケートローン契約を読み(授業一回あたり50ページ)、授業中はシンジケートローンならではの特徴とは、を議論。)まぁ「金融」「法」と苦手な分野がダブルで来たので、理解不能度がメガトン級になっているのかと。


とはいえこの授業は必修科目であり、卒業したいならこの科目を取らない、という選択肢はないので、腹を据えて勉強することに。教授はコールドコール(挙手していない人を先生が名指しで生徒を指名、発言を求める)をする人です。わかっていないことを知ったかぶりすることもできないので、逃げも隠れもせず中央前列(先生の目の前)に座り、名札を置いているのですが、指されたことはないです。教授に「minaには聞いても無駄」と思われているからかもしれない(ぷぷぷ)。

教授は法律家という感じで、弱いイメージを表に出さないように訓練されているように見えます(裁判の映画に出てくる弁護士みたい。授業中、重要なところは大声でゆっくり話し、机をたたいたり、自信たっぷりにふるまう)。教授のオフィスに質問しに行ったら、話を聞く時には足を組み(靴の裏が見える)、無表情で、頷いたり、あいづちを打ったり、笑顔にならないのを見て「先生に呆れられたか」と驚きました(が、どうもこの対応が普通みたい。この教授に修論指導を頼んでいる生徒やいい成績をとっている生徒に対しても、教授はこんな態度なのだとか)。職業により、外見・自分の見せ方を変える必要があるとすれば、私はアメリカの弁護士は向いていないだろうな・・・(笑)。そんなわけで、授業中は国際金融法の理解と教授の「法曹」らしさ観察に忙しく過ごしており息をつく暇がありません。私もアメリカン弁護士になったつもりで、この教授っぽく、堂々と、重要なところはゆっくりはっきり大きな声で発音(強調)し、机を叩いてかっこよく発言してみようかしら。そんなキャラも意外といけるかもしれない?!(^^)そのうち調子に乗って椅子を蹴飛ばしたりしないように気をつけなくっちゃ♪


自分に向いていない分野として、これまでの「数字(財務・会計)」に加え、「金融」、「法」が明らかになったのはいいことです。(自分ができないことが得意な人たち=数字・金融・法律に詳しい人たち、がいると、尊敬のまなざしで見てしまいます。。。)

とはいえ、いつか仕事で役に立つ可能性があるので、基本的な概念を理解しておきたいし、国際金融関係の条文を読んでネガチェック(自分たちに不利な条項がないかをチェック)できるだけの知識は身につけたいので、教授観察も含め、「この授業から何を学べるか」を焦点にあてて勉強してみたいと思います。この授業で法律の主体、構成、担保制度、そして国際金融の基本・・・多国間金融方式(シンジケートローン、プロジェクトファイナンスなど)、国際税制、銀行規制、金融機関・金融サービスの自由化の動き・・・などについて理解が深まるはずです。


「金融」「法」「数字」に比べると、普段受けている他の授業(ラテンアメリカの経済問題など)はおもしろくするする頭に入ってくるので、これらは比較的向いているんだろうな、ということも学びました。私はいったいどんな分野で専門的な知識スキルを持てるのか・・・気になるコンテスト・試験などがあれば応募するようにしたいな。それが見つかるまでは、与えられた仕事・勉強、目の前にあることに腹を据えて取り組んでみたいと思います。自分にできないことは頼まれない、降ってこないと思うので。