チップがないお店での店員さんの態度

 購入する物・サービスの値段にかかわらず、どこでも丁寧な扱いを受けることに慣れている日本人には、アメリカのフードコートなどの店員さんの態度に驚くかもしれません。

 フードコートなどの店員さんの態度は、日本のそれと比べると一般的にはあまりお客さんを大事にしている感じはしません。注文するまではサービス満点(試食させてくれたり(笑))なのですが、注文をすることになった瞬間、「さっさとメニューを決めてくれ」「メニューの説明はめんどくさい」オーラがひしひしと伝わってきます(笑)。ほかのお客さんに対してもそんな感じで接しているのを見て、なんだかかわいそうに見えてきたくらい(日々イライラしながら過ごしているのかな、と)。
 何でそんなにぷりぷりしているのかなぁ〜?とケンブリッジサイド(MIT近くにあるモール)のフードコートで一緒にご飯を食べたシンガポーリアンの友達に問いかけてみたら、これまでここに来たお客さんが店員に失礼な態度(上から目線)で接するから、店員も同じような態度で身を守っているのではないかと(シンガポールでも同じような議論になり、客の態度も影響しているのではないかとの意見が出たらしい)。考えられる他の理由として、レストランの店員さんは中国系、ヒスパニック、黒人の人が多いので、育った環境も影響しているかもしれない。そして、フードコートではtip(チップ)を渡さないことが普通なので、接客を丁寧にすることの個人に対するインセンティブがないのかもしれない。この地でtipの文化が根付いているのもわかったような。

それにしても、「日本食」と書いてある店舗で中国人の店員さんの態度が横柄なのを見ると、日本食に対するイメージが悪化しないか、心配になってしまいます。長蛇の列だったりするとますます複雑な気分。和食はアメリカでも人気なので、いいイメージが崩れないといいな。ここの対応は、日本の「おもてなし」とは全然違うんだけどな。そして、出しているメニューも中華料理だったりして、「地理的表示」保護措置をかけたいくらい(笑)。せめて「日本風 中華料理」にしてほしいな〜とか考えたフードコートでした。

日々、日本と違う文化に触れて、気づきがあっておもしろいです。